睡眠時無呼吸症候群
2023/07/31
睡眠時無呼吸症候群
実は怖い・・・いびきと睡眠時無呼吸症候群の関係
睡眠障害は現代社会において深刻な問題となっており、その中でも睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は多くの人々に影響を与えています。これらの疾患は健康上のリスクを伴い、心血管疾患や日常生活の質の低下につながることが知られています。歯科医師は患者の口腔内の状態を把握し、これらの睡眠障害の治療にも重要な役割を果たしています。本記事では、いびきと睡眠時無呼吸症候群の関連性について解説し、歯科医院での治療法についてまとめます。
①いびきと睡眠時無呼吸症候群 ②医科での治療法 ③歯科医院での治療法 |
①いびきと睡眠時無呼吸症候群の関連性
いびきは、睡眠中に空気が口や鼻を通る際に起こる振動音のことを指します。これは一般的な現象であり、ほとんどの人が時折いびきをかくことがあります。しかし、いびきが頻繁で、大きな音を出す場合は注意が必要です。
いびきは睡眠時無呼吸症候群の初期段階を示す可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的に呼吸が止まることによって低酸素血症を引き起こす疾患で、その影響は心血管系や日常生活に広がります。
睡眠時無呼吸症候群の関連性は、以下のような要因によって引き起こされると考えられています:
アデノイドや扁桃腺の肥大:これらの組織が腫れていると、気道が狭くなり、いびきや呼吸停止を引き起こします
顎の位置:下顎が後退している場合、気道が狭くなり、呼吸が妨げられることがあります。
顎の大きさ:下あごが小さかったり、上あごが小さい場合、舌のスペースが少なくなるため、舌が後ろに下がりやすく、気道が狭くなります。
②医科での治療法
睡眠時無呼吸症候群の治療法として、医科では以下のような方法が用いられます。
持続的陽圧呼吸法(CPAP):CPAPは、気道内の圧力を一定に保ち、呼吸の確保を図る装置です。マスクを装着し、患者に空気を送り込むことで、気道を開かせて無呼吸を予防します。
生活習慣の改善:体重管理、禁煙、アルコール摂取の削減などの生活習慣の改善を行うことで、無呼吸のリスクを低減することができます。
外科的治療:重症の場合には、上気道の拡張や扁桃腺・アデノイドの除去、気道の手術などが行われることもあります。
③歯科医院での治療法
歯科医師は、特に軽度から中程度の睡眠時無呼吸症候群の患者に対して以下の治療法を提供できます
睡眠時無呼吸症候群の治療用マウスピースの作成:マウスピースを装着することにより、下顎を前へ持ち上げることで、舌を前に引っ張り出して気道を開くことができます。
結論:
睡眠時無呼吸症候群は重大な睡眠障害であり、医科と歯科の両方で有効な治療法があります。
医科ではCPAPや外科的治療が主に用いられ、歯科ではマウスピースの作成を通じて患者の健康をサポートする役割を果たしています。
いびきにお困りの方は一度お医者さんを受診してみてください。